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GORE-TEX ハードシェルジャケットのケア

GORE-TEX
ハードシェルジャケットのケア

高山でのクライミング、強風の中でのスキーツアー、ハイキング中の小雨、どんなシーンでも、
防水性を備えたハードシェルジャケットは風や濡れ、雪からしっかりと身体を守ってくれます。

その性能を長く最大限に発揮させるには、定期的なお手入れが欠かせません。
汗や汚れ、着用による摩耗は、撥水性能を少しずつ低下させる原因になります。

このガイドでは、GORE-TEX製品を適切に洗濯・乾燥し、その性能を回復させるための手順を
ステップごとに解説。快適さとプロテクションを維持するためのポイントをご紹介します。

GORE-TEXとは?

GORE-TEXは、微細な孔を持つ「マイクロポーラスメンブレン」の一種です。その名の通り、このメンブレンには非常に小さな孔が無数に存在し、外側からの水滴は通さない一方で、内側の水蒸気は逃がすことができます。

この構造が自然な空気循環を生み出し、ウェア内の蒸れを外へ放出しながら、雨や雪、風をしっかりブロックします。こうした優れた防水性・防風性・透湿性を兼ね備えていることが、GORE-TEXがハードシェルジャケットに適している理由です。特に、天候が変わりやすく運動量の多いアウトドアシーンでその性能を発揮します。

ケアのタイミング

ジャケットの撥水性が低下したり、臭いが気になったり、汚れが目立ったりしたら、それは洗濯のサインです。

「ハードシェルは洗わない方がいい」と思われがちですが、むしろ正しく洗濯することで生地の透湿性を保ち、撥水性を回復させることができます。結果として、ハードシェルジャケットの寿命を延ばすことにもつながります。

GORE-TEXジャケットの
ケア方法

雪山から泥だらけのトレイルまで、さまざまな環境で活躍してきたあなたのハードシェル。
そろそろ、しっかりメンテナンスするタイミングではありませんか?

この動画では、ジャケットを正しく洗濯・乾燥し、GORE-TEXの性能を回復させる方法を
わかりやすく解説しています。

ハードシェルジャケットを正しくケアするために知っておきたい、5つのステップをご紹介します。

STEP 01.

準備

まずは洗濯前の下準備から。洗濯機に入れる前に、以下を確認しましょう。

1. ポケットの中をすべて空にする。
2. メインジッパーやベンチレーションを含むすべてのジッパーを閉じ、ボタンやベルクロ、ループ類など、固定できる部分はすべて留める。
3. ドローコードは緩めておく。
4. 表面についた泥やホコリは、軽くはたくなどして落としておく。

最後の工程は特に重要です。ジャケットが不必要に摩耗するのを防ぎ、洗濯中に汚れが全体に付着するのを防ぎます。また、ジャケットを入れる前に洗濯機を空の状態ですすぎ運転し、洗濯槽に残った洗剤の残留物を取り除くことも大切です。

STEP 01.準備

STEP 02.

適切な洗剤を選ぶ

機能性ウェアには、どんな洗剤でも良いというわけではありません。ハードシェルを洗う際は、なるべくアウトドアウェアやスポーツウェア専用の液体洗剤を使用しましょう。

柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤が含まれていないことを確認してください。これらの成分はメンブレンを傷めたり、DWR(耐久撥水)加工を劣化させたりする原因になります。

また、粉末洗剤は生地に洗剤成分が残りやすいためおすすめできません。そして何より大切なのが、必ずジャケットの洗濯表示ラベルを確認することです。

STEP 02.適切な洗剤を選ぶ

STEP 03.

洗濯コースと温度を設定する

GORE-TEXジャケットは洗濯機で洗えないという大きな誤解がありますが、実際はそうではありません。適切なタイミングで正しい方法で洗うことで、性能を維持する効果があります。

正しく洗うためのポイントは以下の通りです。
・洗濯前に、洗濯機を空の状態で一度運転しておく
・水温:30°C程度
・コース設定:デリケート洗いなどのやさしいコースを使用し、脱水は400~600rpm程度の低速設定
・すすぎは2回行い、洗剤成分をしっかり落とす

洗濯機に「すすぎ2回」設定がない場合は、すすぎ運転を続けて2回行うか、最後に手ですすいでもOKです。大切なのは、洗剤を生地に残さないこと。それによって、ジャケット本来の透湿性を十分に保つことができます。

STEP 03.洗濯コースと温度を設定する

STEP 04.

乾燥機に入れる

洗濯後、ジャケットはすぐに乾燥機に入れ、低~中温で約40分間乾燥させましょう。しっかり乾かすことで、表面のDWR(耐久撥水)加工が再活性化されます。

乾燥機がない場合は、スチームを使わずに低温で丁寧にアイロンをかけることで代用が可能です。その際は、ジャケットとアイロンの間にタオルなどの布を挟んでください。熱を加えることで、撥水効果を回復させることができます。

その後、ジャケットに水を数滴垂らしてみてください。水滴が玉のように弾かれれば、撥水性能はしっかり機能しています。逆に、水が生地に染み込むようであればDWR(耐久撥水)加工を補い直すタイミングです。

DWR(耐久撥水)加工については、次のステップで詳しくご紹介します。

DWR加工DWR加工

STEP 05.

撥水加工

乾燥後でも水を弾かず、生地に染み込んでしまう場合は、DWR(耐久撥水)を補い直すタイミングです。手順は以下の通りです。

1. 機能性ウェア専用の、PFCフリー撥水スプレーを使用する。
2. 使用前に、製品ラベルに記載された手順を確認する。
3. 清潔で乾いたジャケットに、スプレーを均一に吹きつける。できれば屋外で作業し、肩やフード、背面、袖口など摩耗しやすい部分は特に丁寧にスプレーする。

STEP 05.撥水加工

保管方法

しっかりお手入れした後は、長く快適に使うためにジャケットを適切に保管することが大切です。

・完全に乾いた状態で保管するジャケットをしまう前に、ポケットの内側や縫い目周辺など、完全に乾いていることを確認してください。湿ったまま保管すると、カビの原因になります。

・丸めたり押し込んだりしないできれば幅広のハンガーに掛けて保管し、型崩れや不要なシワを防ぎましょう。

・風通しが良く、涼しく暗い場所で保管する湿気が少なく、直射日光の当たらない場所がおすすめです。強い紫外線は、生地やコーティングの劣化、色褪せの原因になります。

・圧縮収納は避けるGORE-TEXなどの通気性のある素材は、空気の循環が必要です。真空袋や小さな収納ケースなど、密閉したり強く圧縮したりした状態での保管は避けましょう。

適切に保管することでジャケット本来の性能を長く維持し、必要なときにしっかりとその機能を発揮してくれます。

FAQ

Q:ハードシェルジャケットはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?A:使用状況によって異なります。激しいアクティビティの後や、目に見えて汚れている場合は早めの洗濯がおすすめです。一方で、年間を通してたまにしか使わない場合は、必要なタイミングだけで問題ありません。

Q:手洗いでも大丈夫ですか?A:手洗いも可能ですが、洗濯機の方がしっかり汚れを落としやすいです。どちらの場合も大切なのは、洗剤成分をしっかりすすぎ落とすことです。

Q:ジャケットの撥水性が落ちているか、どうすればわかりますか?A:水が表面で弾かれず、生地に染み込むようになったら、撥水処理をやり直すサインです。

Q:DWR(耐久撥水)加工を回復させるためにアイロンを使っても大丈夫ですか?A:大丈夫です。ジャケットとアイロンの間に布を挟み、「低温・スチームなし」で使用してください。

Q:複数のハードシェルをまとめて洗っても大丈夫ですか?A:問題ありません。ただし、洗濯槽の中でジャケットが動ける程度のスペースを確保してください。

清潔なハードシェルジャケットが、
最高のプロテクションにつながる

ハードシェルジャケットは、風や雨、寒さから身体を守る頼もしいウェアです。
適切なお手入れをすることで、軽量性、機能性、耐久性を長く維持することができます。
洗濯や乾燥、撥水加工のメンテナンスも、決して難しいものではありません。
ギアをベストなコンディションで使い続けるためのベーシックなケアです。

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