“フリース”とは
フリースは、主にポリエステルなどの合成繊維から作られた素材です。軽量なメッシュに織られた生地の内側・外側の両面を起毛させることで、柔らかくふんわりとした質感が生まれます。この構造によって、体温を逃がさずキープしながら、余分な湿気を外へ放出します。高品質なモデルでは、ナイロンやポリウレタンを混紡することもあります。ナイロンを使ったフリースは耐久性が向上し、ポリウレタンを加えることで伸縮性と快適性が高まります。さらに最近のトレンドとして、リサイクルポリエステルを使用したものも増えています。

フリースの暖かさは素材だけでなく、その構造にも理由があります。柔らかな起毛が保温しながら快適な着心地を実現します。取り扱いも簡単で速乾性が高く、変わりやすい天候の中でもしっかりと暖かさを保ってくれます。その特性はジャケットで最大限に発揮され、レイヤリングの中間層として断熱性と吸汗性を維持しつつ、動きやすさを確保するという重要な役割を果たします。



フリースジャケットの特徴
フリースジャケットは、快適な着心地、汎用性、優れた断熱性という特徴的な機能を兼ね備えています。

・保温性：起毛加工により断熱効果のある空気層が生まれ、体温を閉じ込めながら余分な湿気を外へ放出します。

・優れた着心地：柔軟性と軽量性に優れるフリースジャケットは動きやすく、あらゆるアクティビティに最適です。

・汎用性：ハードシェルジャケットの下にミドルレイヤーとして着ても、単体でも着用可能です。


ただし、ひとつ注意すべきなのは、フリースは風や雨からは身を守ってくれないという点です。そのため、アウトドアアクティビティで着用する際は、ソフトシェルやハードシェルといったアウターレイヤーの準備も必要です。



コンディション別着用ジャケット
フリースジャケットは、着心地や通気性を損なうことなく優れた断熱性を発揮するため、涼しくドライなコンディションでベストなミドルレイヤーとなります。一方、ソフトシェルジャケットは、風雨からのプロテクションと動きやすさのバランスに優れており、風の強い日や小雨の日だけでなく、スキーツアーやランニングなどの激しいスポーツにも最適です。

岩や木々が濡れている状況や、雨の中での長時間の行動にはハードシェルジャケットが最も信頼できる選択肢です。防風性と防水性に優れていますが、フリースに比べると柔軟性と通気性は劣ります。そのため、アクティビティや天候に合わせてレイヤーの組み合わせを工夫することが重要です。例えば、冬の厳しい環境下では、フリースジャケットとハードシェルを組み合わせることで、最大限のプロテクションを発揮します。

マムートのプレミアム・フリースプロダクト
実用的なミドルレイヤーから快適なジャケットまで、マムートの幅広いフリースジャケットのラインナップは、あらゆるアウトドアアクティビティに対応します。特別で多彩な素材を用い、美しいシルエットと高い機能性を揃えたマムートのフリースは、プレミアムフリースと呼ばれるものです。どんなツアーを計画していても、外気温がどんなに変化しても、動きやすさを最大限に求めていても、スタイリッシュにあなたをサポートします。


アコンカグア シリーズ
耐久性、機能性、フィット感、そして驚くほどの暖かさ。アコンカグア フリースは、耐久性の高い Polartec® Power Stretch® Pro 素材を使用し、アルパインツアーや遠征を念頭にデザインされています。さらに、耐摩耗性に優れ、型崩れしにくく、クライミングハーネスやバックパックの下に着用するのに最適です。

Aconcagua ML Jacket AF Men
Aconcagua Light ML Hooded Jacket Men
Aconcagua Light ML Jacket AF Men
Aconcagua ML Tights long Men

アコンカグア フリースは、丈夫で優れた耐摩耗性を備えながら、暖かく快適な着心地を提供します。アルパインクライミングなどのハードなアクティビティにも最適です。


イノミナータ シリーズ
理想的なミドルレイヤー。非常に柔らかなハイロフトフリースを使用し、両面を起毛しています。ふわふわとした質感は、着心地の良さだけでなく、全身を暖かく包み込みます。

Innominata ML Jacket Men
Innominata Light ML Jacket AF Men

イノミナータ シリーズは特に柔らかく、高い保温性を備えています。アルプスでのツアーや、ゆったりとした冬のハイキングに最適です。

お手入れ方法
長いスキーツアー、山頂への挑戦、雨の日のハイキングなど、フリースジャケットはさまざまなシーンで活躍し、暖かさと快適さを提供してくれます。そんな高いパフォーマンスを長く保つためには、適切なお手入れが重要です。

・30～40℃のデリケートコースで洗濯
・生地の通気性を保つため、柔軟剤や塩素系漂白剤の使用は避ける
・乾燥機は使わず、風通しのよい場所で自然乾燥
・熱に弱いため、アイロンは使用しない

適切なお手入れをすることで、数々の冒険や幾度もの洗濯を経ても、機能性・形状・着心地をしっかりと維持できます。

フリースを選ぶ時のチェックリスト
最後に、フリースジャケットを選ぶ前に確認しておきたいポイントをまとめました。


・アクティビティの種類
スキー、ハイキング、クライミング、またはデイリーユースなど、どんなシーンで着用するか明確にしましょう。

・動きやすさ
体にフィットしつつも動きを妨げないシルエットを選ぶことが大切。ハードな登山においては、特に重要なポイントです。

・保温性
気温が低いほど厚手のフリースを選びましょう。寒冷地のツアーにはハイロフトタイプ、運動量の多い場面には軽量タイプがおすすめです。

・素材と通気性
ストレッチ性のある機能性フリース素材なら、動きやすく快適です。

・レイヤリング
ハードシェルの下、ベースレイヤーの上に着ても快適に重ねられるサイズ感を確認しましょう。

・ポケットの位置
ヒップベルト付きのバックパックや、クライミングハーネスを装着しても 手の届く位置にポケットがあることを確認してください。

・フードの有無
アルパインシーンではぴったりとフィットしたフードが便利ですが、日常使いならスタンドカラーの方が良いでしょう。

・お手入れのしやすさ
丈夫なアウターレイヤーを備えたモデルは、メンテナンスが簡単で耐久性も優れています。


風や雨、そしてめまいがするほどの高所でも、自分に合った一着を選べば、フリースはあらゆる場面であなたをサポートしてくれます。