Loading...
森を散策したり、険しい山頂に挑んだり、ヴィアフェラータを軽快に進んだり、全力で自転車を走らせたりするとき――ソフトシェルジャケットは、あらゆるアウトドアアクティビティに最適な相棒です。では、ソフトシェルジャケットの何がそのように特別なのでしょうか?

「ソフトシェル」とは特定の素材を指す用語ではなく、複数の機能を持った層と柔らかいアウターシェルで構成されたタイプのジャケットを指します。1980年代から登場し、アウトドアウェアの定番として広く愛用されるようになりました。

このコラムでは、この多機能で高性能なソフトシェルジャケットの特長や種類について詳しく解説し、次のアクティビティにぴったりのジャケットを見つけるヒントを紹介します。



素材
ソフトシェルジャケット最大のメリットは、高品質の素材で作られた多層ハイブリッド構造にあります。これはハードシェルジャケットに似た構造で、通常、2~3層で構成されています。耐久性のあるアウターシェル、ミドルレイヤーには透湿性メンブレン、そして断熱性のあるインナーレイヤーです。

・アウターシェル
摩耗に強い素材で、撥水加工が施されており、風や小雨から身を守ります。一般的に使用される素材は、ポリエステル、ナイロン、またはポリプロピレンです。

・ミドルレイヤー
ソフトシェルの核心部分。風や水の侵入を防ぎながら、汗などの水蒸気を外へ逃がす役割を果たします。この機能は「透湿性」として知られ、特にハイキング、クライミング、サイクリングなどの激しいアクティビティにおいて、快適な着心地を決定づける重要な要素となります。

・インナーレイヤー
フリースやベロアなどの柔らかく保温性のある素材で作られており、ジャージやメッシュなどの軽量な素材が使われることもあります。この層は軽くて柔軟性があり、体を暖かく快適に保ちつつ、動きやすさを実現します。
種類
ソフトシェルジャケットには、3レイヤーと2レイヤーの生地、さらには二重織のテキスタイルが存在します。3レイヤーのソフトシェルは、耐久性のあるアウターメンブレンを使用し、モデルによっては非常に高い防水性、保温性を持つものもあります。



防水性レベル
溶着シームを採用したソフトシェルジャケットは、最高レベルの防水性を備えています。その他のモデルでも DWR(耐久撥水)加工が施されており、小雨や霧雨に対しては十分なプロテクションを発揮します。また、もちろん防風性にも優れています。

2レイヤーや二重織テキスタイルの場合には防水メンブレンは含まれていませんが、代わりに特殊な撥水加工が施されています。この場合、特に伸縮性と通気性に優れています。

防水性の高いハードシェルジャケットとは異なり、ソフトシェルジャケットには完全防水のメンブレンは備わっていません。その分、通気性は大幅に向上していますが、長時間の大雨には対応できません。
保温性レベル
ソフトシェルジャケットは、快適な着心地を追求してデザインされています。フリースやマイクロフリースのインナーレイヤーを備えたジャケットは、体温を内側に閉じ込めると同時に湿気を逃がすことで、高い保温効果を得られます。さらに、防風性のあるアウターシェルの層を組み合わせることで、風による体温低下を防ぎます。

このような優れた保温性能を持つソフトシェルジャケットは、春や秋のアウトドアアクティビティに最適です。しかし、極寒の環境や冬の厳しい寒さには、ダウンジャケット、インサレーションジャケット、ハードシェルジャケットには及びません。そのため、寒冷地では必ず追加のレイヤーと組み合わせて着用することをおすすめします。



メリット
・完璧なサーキュレーション
ソフトシェルジャケットは、その高い通気性で湿気を逃がして発汗を抑え、体温調節を助けます。さらに、ほとんどのモデルには追加のジッパーが備わっており、空気の循環を調整するための機能が充実しています。

・動きやすさ
伸縮性のある柔軟な素材とデザインにより、自由な動きを可能にします。特にクライミングやボルダリングの際には最適です。

・変わりやすい天候に最適
防風コーティングと快適な裏地により、風が強い日や小雨の中でも暖かさをキープします。

・汎用性
ソフトシェルジャケットには さまざまなデザインがあり、ハイキング、クライミング、サイクリングなど、あらゆるアウトドアアクティビティに対応します。体に気持ち良くフィットするデザインは、普段着にもぴったりです。

・軽量&パッカブル
軽量でコンパクトに収納できるソフトシェルジャケットは、外出時に簡単に持ち運べてとても便利です。

・快適さ
ソフトな素材とカッティングにより、一日中 快適な着心地です。

・耐久性
理想的なプロテクションを発揮する丈夫なアウターシェルは、クライミングやトレッキングなどの過酷でチャレンジングなアクティビティには欠かせません。


アクティビティ別おすすめソフトシェルジャケット
驚くほどの汎用性を持つソフトシェルジャケットは、さまざまなアクティビティに対応します。どんな条件や天候でも、自分のニーズに合ったデザインが必ず見つかるはずです。そのため、主にどのようなアクティビティで使用するのか、どのような環境で着るのかを考えておくことが大切です。参考までに、いくつかのポイントをご紹介します。

・スキーツアー、クロスカントリースキー、トレイルランニングなど、負荷が高く汗をかきやすいアクティビティ
十分な伸縮性と通気性があるかを確認し、寒冷時には保温性の高いフリースライナー付きのモデルを選びましょう。

・クライミング、ハイキング、サイクリングなど
たとえ天候に恵まれていたとしても、風が吹く可能性は常にあります。裏側が起毛素材になった、暖かく防風性のある2レイヤーのモデルをお選びください。

・スキーツアーや登山など、冬のアクティビティ
寒さで辛くなりがちな冬のアクティビティでは、ソフトシェルジャケットに加えてソフトシェルパンツがあると、とても快適です。

・クライミング、ボルダリング、トレッキング
過酷な環境に耐えるための丈夫な素材を使ったアウターシェルのモデルを選びましょう。厚手のナイロン生地でできたソフトシェルジャケットが最適です。動きの自由を邪魔しないように、かさばるデザインは避けましょう。アルプスのような高山帯でトレッキングをする場合、雨や寒さはつきものです。そのため、追加のレイヤーやハードシェルジャケットも持参するのがベストです。

・日常生活
ソフトシェルジャケットはスポーツやアウトドア活動だけでなく、日常の生活の中でもとても使い勝手が良いです。優れた通気性のおかげで、寒さ、濡れ、風から守られ、暑い気温でも汗をかくことなく着用できます。

マムートのソフトシェル一覧はこちら
お手入れ方法
ソフトシェルジャケットの洗濯は必要な時に、なるべく少ない回数で行ってください。そして、洗濯機では常に「デリケートコース」を使用してください。そうすることで、撥水性と通気性が長持ちします。ジャケットに撥水加工を施すには、撥水スプレー、または専用のソフトシェル用撥水剤を使用してください。



ソフトシェルジャケットを購入時のチェックリスト
・どのようなアクティビティで使用するか?
・気象条件を考慮し、必要に応じて高品質なDWR(耐久撥水)加工のモデルを選ぶ。
・ジャケットの通気性や防風性をチェックする
・フィット感を確認する。ジャケットは快適に着用でき、動きやすいものでなくてはなりません。
・必要に応じて素材感を選ぶ。激しいアクティビティに使用する場合軽量なソフトシェルを、保温性を高めるには厚手のソフトシェルが良い。



レイヤリングの仕方
ソフトシェルジャケットは汎用性が高く、レイヤリングに最適です。ベースレイヤーに加え、ミッドレイヤーやフリースジャケットを重ね着する余裕が欲しい場合は、ゆったりとしたフィット感の3レイヤーのソフトシェルが理想的です。

一方、2レイヤーや二重織のソフトシェルジャケットはミッドレイヤーとしてデザインされており、よりタイトなフィット感になっています。下には薄手のベースレイヤーを着用し、必要に応じてさらに防風・防寒対策のアイテムを重ねましょう。

天候が悪い場合は、雨や雪を防ぐために防水性のあるハードシェルジャケットを上から着用すると良いでしょう。

あとは、耐久性があり、防風・防水性と通気性を兼ね備えたハイキングパンツやソフトシェルパンツを合わせれば完璧です。悪天候時には、防水性の高いハードシェルパンツをプラスするのもおすすめです。さらに、丈夫なアウトドアシューズやグローブ、保温性のある帽子を身につければ、あらゆる悪天候に対応できます。


 
未入力の 件あります

MAMMUT(マムート)が運営するブランド・オンラインサイトです。
新製品の情報、特集、イベント、ニュース、店舗情報などMAMMUTの最新情報をご紹介します。