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トレイルランニングを始めるにあたり、最も重要となってくるのはシューズ選びです。そこで、トレイルランニング初心者の方でも簡単に自分に合ったシューズを見つけられるような、ガイドを作成しました。ぜひ、こちらを参考に最適なシューズを見つけてみてください。


本題に入る前に、トレイルランニングシューズを購入する際にチェックすべき主な特徴を簡単に紹介します。


①丈夫で耐久性のある素材
トレイルランニングシューズは、アウトドアでも足をドライに保ち、泥から守ってくれるものでなければなりません。

②最大限のグリップ力を発揮する特別なトレッド
滑りやすい路面や凹凸のある路面でも最大限のグリップ力を発揮するよう、トレイルランニングシューズのアウトソールは、地面に食い込むようなトレッドと高めのラグを備えています。硬く乾燥した路面では、ラグが低いシューズをお勧めします。

③完璧なフィット感と安定性
優れたフィット感と、ヒールとアウトソールの補強により、荒れたトレイルや、素早く方向転換する必要があるときに、十分なグリップ力とプロテクションを発揮します。

④走る距離と地形に適したクッション性
ランニングする距離と地形に応じて、快適性と関節の保護のために、シューズには適切なクッション性能が必要です。
【トレイルランニングシューズの特徴を知る】
まずは、基本的なところから始めましょう。
トレイルランニングシューズとは具体的に何なのか? 実際、トレイルランニングシューズとは単なるスポーツシューズではありません。ワイルドで困難な地形を安全に走破するために特別に開発され、トレイルランニング特有の要求に応えるための優れた機能を多数備えています。舗装された路面用にデザインされた通常のカジュアルシューズとは異なり、トレイルランニングシューズは、凹凸のある、滑りやすく予測できない地形を移動するのに最適なシューズとなっています。


特徴1:素材
トレイルランニングシューズは、鋭利な岩や泥、木の根など、大自然で出くわすあらゆるものの猛攻撃に耐える必要があります。必要な部分に補強を施した丈夫なメッシュ素材は、シューズを長持ちさせるだけでなく、足が必要とする通気性も確保します。トレイルランニングシューズには、高品質のGORE-TEXメンブレンのような撥水・防水素材を備えているものも多くあります。そのため、路面が濡れていても小川や水たまりの間を飛び跳ねていても、足が濡れることはありません。ただし、レイヤーを増やしているのでシューズが少し硬くなっていることは覚えておきましょう。靴を選ぶ際には、どのような条件で使用するかを知っておくことが重要です。


特徴2:アウトソール
トレイルランニングシューズのアウトソールは、グリップ力を決定する最大の要素です。あらゆる種類の地形において、快適さ、安全性、パフォーマンスを確保するためには、頑丈で耐久性のあるものでなければなりません

-アウトソールの構造-
トレイルランニングシューズのアウトソールは、丈夫で滑りにくいラバー製。優れたトラクションを提供し、磨耗や破損から可能な限り保護します。マムートでは、特に濡れた路面や滑りやすい路面でのグリップ力を高めるVibram Megagrip outsoleを採用したデザインもラインアップしています。さらに、Litebaseテクノロジーにより、シューズはさらに軽くなります。アウトソールとアッパー素材の間には、EVA(エチレンビニルアセテート)製の軽量で柔軟なミッドソールがあり、地面から足への衝撃を和らげる完璧なクッション性を発揮します。

ミッドソールの厚さと硬さは、シューズのデザインと使用目的によって決まります。長い距離を走ったり、硬い路面を走ったりする場合には、クッション性を高めるために厚く柔らかいミッドソールを備えたシューズを。距離が短い場合や、柔らかい路面を走ったりする場合には、地面との接地感を高めるために薄く硬めのミッドソールのシューズを選ぶのが一般的です。

-トレッドとラグ-
トレイルランニングシューズは通常、泥や濡れた草や葉の上で最大限のトラクションを発揮するよう、高いラグを備えた食い込みの良いトレッドが付いています。アウトソールにある突起物1つ1つを“ラグ”、アウトソール全体の凹凸を“トレッド”と呼び、地面に食い込む爪のような役割をしています。これがついていることで、急な坂道でも体に余計な負担をかけずに安全に登ることができます。がれきや粗い砂利、岩場など、乾燥した硬い地面を走ることが多いなら、トレッドがあまりアグレッシブでなく、ラグが低いシューズが最適です。地面と接する面積が広いので、安定感が増します。


特徴3:安定性とフィット感
トレイルランニングは文字通りアップダウンが激しく、時には危険な場所もあるため、そういった場面でシューズの安定性が力を発揮します。ランニング中に必要なあらゆるサポートを提供し、起伏の多い地形でも安定した走りを続けることができます。ヒールとつま先が補強されたアウトソールは、足をしっかりとホールドして 足首の捻挫やその他の怪我のリスクを減らします。タイトなフィット感によって、クイックに動く際や難しい地形でも足が安定します。完璧なフィット感を得るためには、靴紐の結び方も重要です。伝統的な靴紐に代わるものとして、革新的なBOA®フィット・システムがあります。BOA®フィット・システムは、丈夫で軽量なコードとマイクロ・アジャスタブル・ホイールで構成されており、ホイールを調整するだけで、コードが均等に締められ、必要に応じ素早く正確にフィット感を調整することができます。しかも圧力が足全体に均等に分散されるため、圧迫痕や擦れなどを解消できます。


特徴4:柔軟性
安定性は重要ですが、制限なく自由な動きができる柔軟性も必要です。トレイルランニングシューズは、あなたの動きを補完するようにデザインされています。ハイキングブーツのような硬さはなく、足が自然な動きをして 起伏のある地形に適応できるような柔軟性を備えています。

【完璧なトレイルランニングシューズの見つけ方】
マムートでは、女性用、男性用ともに様々なトレイルに合わせたトレイルランニングシューズを幅広く取り揃えています。その中から、シューズを選ぶ際のチェックポイントを下記にまとめたので、是非参考にしてください。


STEP1:自分のトレイルスタイルを知ろう
トレイルランニングシューズは、あなたのランニングスタイルに合ったものが必要です。ワークアウトに最適なプレイリストを選ぶようなものだと思ってください。岩の多い山道を走るのか、森の中の柔らかいトレイルを走るのか、トレイルランニングのタイプによってシューズ選びを決めるべきです。

1. クロスカントリー
クロスカントリー・ランは通常、柔らかく凸凹した、時にはぬかるんだトレイルを走ります。そのため、トラクションと安定性に優れたシューズがこの種のアクティビティには最適です。滑りやすい路面でも最適なトラクションを発揮するよう、トレッドが強調され、ラグが高めであること。そして、凹凸のある路面を走ることによる衝撃を吸収するためのクッション性も備えていることが求められます。
◆対象のアイテム
Sertig TR Low GTX Men
Sertig TR Low Men

2. マウンテンランニング
マウンテンランニングは登り坂を走るもので、石や岩の多いトレイルを走るのが一般的です。この場合は、つま先にラバーキャップのついた軽量で丈夫なシューズが理想的。足をしっかり固定すると同時に、鋭い岩から足を守ってくれるはずです。クッション性の高さは、関節にかかる負担を軽減する大事な要素になります。
◆対象のアイテム
Aenergy TR BOA® Mid GTX Men
Aenergy TR BOA® Mid Men

3. スカイランニング
スカイランニングでは、海抜2,000メートル以上の目もくらむような高地を走ることになります。これらの場所を走るためのトレイルランニングシューズには、つま先のラバーキャップとエッジのラバーが必要で、クッション性とプロテクションを最大限に高めています。岩場や危険な地形でもしっかりと踏ん張れるよう頑丈であるべきだし、必要なときには素早く動けるよう、適度な柔軟性もなければいけません。

4. ウルトラトレイル
ウルトラトレイルは長距離を走るアクティビティで、数時間、時には数日かけて行われます。ここでは快適性と持久力が鍵になります。そのため、シューズには、長い距離をできるだけ体に負担をかけずに走るための最高レベルのクッション性が求められるだけでなく、足をドライで快適に保つ通気性も求められます。

5. スピード・ハイキング
スピード・ハイキングは、速いペースで行う、より過酷なハイキングスタイルです。このタイプのアクティビティでは、素早く動けるよう、軽量で柔軟性のあるシューズが望ましいでしょう。同時に、長距離を走る際に関節にかかる負担を軽減するための高いクッション性が重要になります。私たちのおすすめのトレイルランニングシューズはEiger Speed BOA® High GTXです。Vibram Megagripアウトソール、BOA®フィットシステム、内蔵ゲイターなど、山頂までの自己ベストを更新するために必要なものがすべて揃っています。さらにセミオートマチッククランポンやロッカーレバーと併用すれば、氷河の難所での安全性を高めることができます。スピード・ハイキングで有名な登山家 ニコ・ホヤックとアドリアン・ズルブルグはEiger Speedを履いてアイガー、メンヒ、ユングフラウを登り、スピード新記録を樹立しました。
◆対象のアイテム
Eiger Speed BOA® High GTX Men

STEP2:適切なサイズとフィット感
トレイルランニングシューズの正しいサイズとフィット感は、楽しく安全なランニング体験のための重要な要素です。サイズとフィット感を確認するときに大事なポイントをまとめたチェックリストを用意しました。

1.つま先の余裕
靴を試着する際は、つま先に十分なスペースがあることを確認してください。一般的な目安として、一番長いつま先と、シューズの先端の間に親指の幅ほどのスペースがあることがベストです。マウンテンランニングでは、つま先が前に滑る傾向があるので、十分なスペースがないとつま先が靴の内側先端に押し付けられ、打撲や爪の怪我につながる可能性が高くなります。

2.タイトかつ快適なフィット感
靴は、足が滑らない程度にタイトにフィットする必要がありますが、足を圧迫したり、マメができたりするほどきつくするべきではありません。特に足首とかかとのフィット感は重要です。足が全面からしっかりとホールドされ、擦れたり挟まれたりしないことが大切です。

3.幅にも気を付ける
長さだけではなく、靴の幅も最高の履き心地を確保するためには同じくらいに重要です。シューズがきつすぎると、足がしびれたりマメができる場合がありますし、シューズの幅が広すぎても、必要な安定性が得られなくなります。

4.試着は午後にする
私たちの足は、特に日中、長時間歩いたり立ったりしているときにむくむ傾向があります。だから、シューズを試着するときは、足が少し大きくなる可能性が高い午後にするのがベスト。そうすることで、ランニングをするときの足の実際の大きさをより良く把握できます。

5.ランニングソックスを着用する
シューズを試着する際は、ランニングをするときに履くものと同じ種類のソックスを履いて確認しましょう。ランニング用のソックスは普通のソックスよりも厚いことが多く、シューズのフィット感に大きく影響します。

6.ランニングの動きをシミュレーション
ランニングシューズを試着するときは、ただ立ち止まっていてはいけません。店内を少し走り回り、ランニングでよくする動きをしてシューズのフィーリングを確かめましょう。店によっては、専用のランニングエリアやトレッドミルがあるため、新しいシューズをすぐにテストすることができます。
STEP3:完璧なクッション性
走る距離や路面によって、適切なクッション性が重要になります。長時間のランニング、特に硬い路面を走る場合は、関節への負担を軽減するために十分なクッション性が必要です。短い距離しか走らない場合や、柔らかい地面を走る場合は、足が路面にしっかり接地できるよう、クッション性はそれほど必要ありません。ついでに「プロネーション」と「ヒールドロップ」についても少し触れておきましょう。

トレイルランニングシューズとプロネーション: 注意すべきこと
プロネーションとは、ランニング中の足の自然な動きを表す専門用語で、具体的には、着地時にかかとが内側に倒れ込むような動きを指します。ニュートラルプロネーション(適度に内側に倒れ込んでいる状態)か、オーバープロネーション(内側に倒れ込み過ぎている状態)か、あるいはサピネーション(かかとの内側への倒れ込みがあまりみられない状態)か:それぞれの足に適した靴があります。

ニュートラルプロネーションの場合:バランスのとれた靴モデルを選ぶのがベストです。
オーバープロネーションの場合:安定性が重要です。
サピネーションの場合:クッション性が最も大事です。

自分のタイプを知る方法
専門店で個別の相談を受けるか、あるいは、古いシューズの擦り減り具合をみてみるのも良いと思います。しかし、最も重要なことは、自分の直感に耳を傾けることです。自分に合ったシューズは、足にしっくりくるだけでなく、走る際の自然な動きを助けてくれます。

ヒールレバー(ヒールドロップ)とは?
トレイルランニングシューズにおいて、ヒールドロップとは、シューズのかかとと前足部の高さの違いを指します。この測定値は非常に重要であり、ランニングのダイナミクスや脚への負担に大きな影響を与えます。0~4ミリメートルの低いヒールドロップを持つトレイルランニングシューズは、自然なランニング技術を活かすことができます。これらは、ミニマルなフィーリングを重視し、さまざまなトレイルを頻繁に探検するランナーに最適な選択肢です。一方、8~12ミリメートルの高いヒールドロップを持つシューズは、かかと部分のクッション性が向上し、長時間のランニング、特に不均等な地形での快適性を高めてくれます。4~8ミリメートルのヒールドロップは、自然なランニング技術とクッション性のバランスが取れています。特に、足の前足部の自然な動きをサポートするとともに、かかと部分にクッション性を持たせることで、少し長めのランににも対応します。


STEP4:通気性と防水性
ここでは、あなた自身の個人的な要件に最適なものを見極める必要があります。通気性の良い靴が必要なのか、それとも常に足をドライに保つことが重要なのか。防水性のシューズは外が濡れているときにはいいが、気温が高いと足が過度に汗ばむかもしれません。通気性の良い靴は、乾燥した暖かい気候には最適です。ですから、自分がどのような気候の中で走ることが多いかを確認してください。


STEP5:耐久性 - 数々の冒険のために
トレイルランニングシューズに関しては、寿命が長いということは贅沢なことではなく、絶対に必要な要素です。あなたが自分自身を限界まで追い込んでいる時、シューズにも多くの負担がかかっています。ですから、丈夫で高品質な一足に投資することは重要です。優れたシューズは長持ちし、快適性と安全性を保証してくれます。マムートでは、確かな品質と卓越した仕上がりに重点を置き、ユーザーをサポートします。

Tips: どんなに上質なシューズでも、長く使っていると徐々に使用にともなう痕跡が現れ始めます。しかし、適切なケアをすれば長年にわたってそのシューズと共に走ることを楽しめるでしょう。
【Appendix:適切なケア - 長く付き合えるパートナー】
あなたのトレイルランニングシューズは単なる装備以上のものであり、どのような道であろうと あなたの忠実な相棒です。しかし、ご存知の通りトレイルランニング用シューズが消耗するのは、大自然のトレイルだけではありません。シューズが、この先何年もあなたの信頼できるパートナーであり続けるためには、ランニング後の正しいケアが欠かせません。

まず、きちんと振って汚れやホコリを落とします。場合によってはシャワーで優しく洗うのもOKです。洗濯機は、急な坂道が膝に負担をかけるのと同じくらいシューズに負担をかけてしまいます。

シューズを乾かすことに関しては、彼らもあなたと同じです:新鮮な空気が大好き。シューズが縮んだり変形したりしないように、暖房器具や直射日光の当たらない日陰に置いてください。また、水たまりや雨に対応できるようシューズを防水処理するときは、コーティングスプレーやワックス、生態系に優しい撥水剤などの特別なケア用品を使うようにしましょう。そうすれば、トレイルランニングシューズは防水性を保ちながら、通気性も保つことができます。

さらに、ソールや縫い目にも常に目を配り、摩耗や損傷の兆候をできるだけ早く見つけると良いでしょう。クライミング中の安全を守るロープと同じように、新しいシューズが必要になるタイミングをできるだけ早く知ることが大切です。愛情を込めた手入れをすれば、トレイルランニングシューズはいつでも新しい冒険に出発することが出来ます。
【FAQ】
トレイルランニングシューズはハイキングに使えますか?

-トレイルランニングシューズは、スピードの出るマウンテンランニングでも、リラックスしたハイキングでも違和感なく履ける万能シューズです。非常に軽量で柔軟性があるため、ハイキングコースで履く場合に多くの利点があります。トラクションに優れているため、どんな地形でも自信を持って走れるし、通気性が良いので暖かい日には最適です。ただし、ほとんどのトレイルランニングシューズは、通常のハイキングブーツや登山靴のような足首への保護や安定性がないため、長時間のハイキングや困難な地形には適していません。したがって、のんびりハイキングをしたり、短距離をスピーディーに走ったりする場合には、トレイルランニングシューズは完璧な選択となるでしょう。重いバックパックを背負うような過酷なトレッキングや長期のトレッキングには、頑丈なハイキングブーツの方が適しているかもしれません。


トレイルランニングシューズと普通のランニングシューズの違いは?

-トレイルランニングシューズは、ランニングにおいて正にオールラウンダーです。様々な地形や、コンクリートの道から離れた凸凹道を走るジョギングに最適。マウンテンバイクのタイヤのような感覚のソールに加え、プロテクションと安定性を備えたこのシューズは、大自然を走破するための理想的なパートナーです。一方、一般的なランニングシューズは、舗装されたアスファルト上での活動のために作られた、洗練されたシティランナーのようなものです。より軽量でしなやかなので、固い地面を素早く走るのに適しています。トレッドはレーシングバイクのタイヤのようであり、均一なトラックでの最大の効率と速度を実現するために作られています。
これで必要な情報はすべて手に入れました。もう次のトレイルランニングの冒険を邪魔するものは何もありません。

ただし、さまざまな地形にはそれぞれの課題がありますので、常に適切な靴を選ぶようにしてください。

適切なトレイルランニングギア、適切な準備、そして人里離れた道を冒険する勇気があれば、大自然のすべてを楽しむ準備は万端です!
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