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GO BEYOND

#006

佐藤 健寿

写真家

“奇妙なもの”を追い続ける
その好奇心と情熱の裏にある想い


「素直に面白いと思えるものにやっと出会えた」

「なぜ自分がそれを奇妙に思うのか、
ということを常に考えている」


「素直に面白いと思えるものに
やっと出会えた」

「なぜ自分がそれを奇妙に思うのか、
ということを常に考えている」

アメリカ・ネバダ州にあるエリア51。米空軍が管理するこの地区は、昔から宇宙人やUFOに関する陰謀論が絶えない場所として知られる。美大を卒業後、サンフランシスコの大学に留学していたときにこの地を訪れたことが、佐藤さんにとって写真家の道を歩むきっかけになった。「都市伝説みたいなものって、僕らが子どもの頃はよくテレビでやっていて。でもテレビの情報って編集されているわけで、地元の人たちがエリア51をどう見ているかはわからない。現地の雰囲気に触れてみたくて、ロケ地巡り的な感覚で訪れてみたんです」。するとそこは立入禁止の看板があるだけの砂漠で、遠くに停まったジープが1台、こちらをじっと監視していた。「被写体としては面白くないけど、その背景や歴史が面白いなと感じたんです。腑に落ちたというか、素直に面白いと思えるものにやっと出会えた気がしました」。当時そういった写真を撮る写真家は珍しく、その時の作品は現在も各国語のウィキペディアで使われているほど。「物好きな観光客が記念に写真を撮ることはあっても、写真家としてそこへ向き合う人はほとんどいなかったのでしょうね」。それからというもの、“奇妙なもの”を求めて訪れた国は120以上。写真集『奇界遺産』シリーズのヒットや某テレビ番組での活躍ぶりは、あまねく人々に知られている通りだ。


撮影には最新鋭のドローンからフィルムカメラまで、多くの機材を持っていく。場合によっては、インスタントカメラでも撮影するというから意外だ。「高解像度のカメラにももちろん良さはありますが、被写体によっては見えすぎないことがよかったりする。そういうときにはフィルムを採用したりと使い分けています」。

中国の洞窟の中で暮らしている人々や、キプロス共和国のゴーストタウン、まるでアラビアンナイトの世界のようなイエメンの街並みなど、佐藤さんの好奇心のベクトルは多方面に向いている。各地の光景を収めた書籍は10冊以上。「よく奇妙なものばかり探していると言われますが、なぜ自分がそれを奇妙に思うのか、ということを常に考えているんです。一見すると不思議に思えることも、当地においては当たり前の光景だったりする。だから実は奇妙なものって世の中にはないんじゃないか、とも思うんですよね。そういうことを言いたいがために写真を撮って、本にまとめているのかもしれません」。しかしあくまでも、自分が見たいと思うことを追求しているだけだと佐藤さんは笑う。「素直に見て、面白いと思えるかどうか」。写真家としての核はそこにある。かつてエリア51で抱いた感動は、今でも佐藤さんの中に生きているのだ。最近では、軍艦島の通称で知られる長崎の端島を訪れた。「よそ者の視点だからこそ見える魅力というのがあると思うんです。軍艦島に限らず、そういう新しい価値観みたいなものを、写真を通して提示していくことで、またその場所が盛り上がったりすると嬉しいですね。ただ面白がって奇妙な場所を巡るだけじゃなくて、社会的なことにも繋げられたらいいなと、近頃は年齢的にも思っています」。


一番気持ちが高ぶる瞬間は、各地の“奇妙なもの”と対峙した時だという。「見た瞬間に圧倒されてしまうことって、やっぱりあるんです。そういう時は興奮もするし、焦りだしちゃうんですよね。どこから回ろうとか、あっちも撮りたいけど、こっちも撮りたい、みたいな(笑)。到底撮りきれないだろう、と思うことは多々あります」。

1年のうちの半分は世界各地を撮影で旅しているという佐藤さん。旅慣れているだけに、その時の服選びに対するこだわりは細かな部分にまで行き届いている。「服はまず軽いことが第一ですね。そしてその次に、折りたたんでもシワになりにくく、コンパクトになること。だから、マムートのウェアはすごく好きですね。僕は冒険家ではないし機材も多いので、とにかく身軽で少しでも楽をしたいんですよ。髪を結んでいるのも朝の準備が一番早いからだし、メガネを使い続けているのも、海外でコンタクト液がなくて困らないようにするためなんです」。佐藤さんを見習うべきは、そんな実用ありきのチョイスながらも、すっきりおしゃれにまとめている点だろう。聞くと、アースカラーを基準にアイテムを揃えているという。どのトップスを選んでも、どのボトムスとも合わせられるのが大きなメリット。また、「極論を言えば、東京だろうと南米だろうと、どこでも同じ格好でいたいんです」との思いから、服を買うときには、海外でも着られるかどうかということが選択の基準となっている。「このマムートのウェアは、そういう意味でもとても理想的です。タイトだけど動きやすくて、防風性も高いから風が強いところでも寒くない。こういった薄手のソフトシェルが1枚あると、普段着としてはもちろん、旅の最中でも心強いんですよね」。


情報収集の方法を訪ねてみると意外な答えが。インターネットや現地での聞き込みだけではなく、日本の古書店にもネタが転がっていることがあるとか。「90年代の雑誌は海外取材をよくやっていたので、たまに珍しい場所が載っていたりするんです。昔は神保町の古書店にも行ったりしていましたね」。

佐藤 健寿(さとう けんじ) / 写真家

1978年生まれ。武蔵野美術大学 映像学科を卒業後に渡米。その後、世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。撮り溜めた作品を写真集として出版し、『奇界遺産』『奇界遺産2』(共にエクスナレッジ)はベストセラーに。TBS系『クレイジージャージー』でも話題。最近の著書に長崎の端島・軍艦島を撮影した写真集『THE ISLAND 軍艦島』(朝日新聞出版)がある。

http://kikai.org

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